東三河は水の中のような空気感(2)~BLATT~

こちらは豊橋市にある、フラワーアーティストが経営する花屋。置いてあるものはもちろん売り物らしいけど、値札はなく、どこからどこまでが売り物なのかもよくわからない。店内のすべてがオーナーの世界観を表現する場なのだろうな。知らない人がここに来たら、これが店だということすらわからないかもしれない。

オーナーの個性が強いので、自然のなかのような心地よさとは違うけど、感性の波長が合う人はきっと何度でも訪れたくなる魅力を感じるはず。

東三河は水の中のような空気感(1)~ほっとい亭~

ブログには書いていなかったが、実は先の秋から冬にかけて割と頻繁に近場を中心にプチ旅していた。毎度帰宅時間は夜遅くになり、仕事も朝早いものだからブログに写真と記事をアップするのを後回し。そのまま週末になる頃には仕事に疲れてアップするのがめんどうになり、やがて日も過ぎてそのまま放置、というパターンが続いていた。

春になるにつれて気力が出てくるのも僕には毎度の事。随分と写真がたまってしまったので、元気が出てきた今日はそれらを少し載せていこう。

これは昨年10月に行った、東三河は石巻山のふもとにあるとろろ汁屋「ほっとい亭」。僕が今までに行った料理屋のなかでもっとも気に入っている店の一つだ。僕が石巻山に初めて行ったのは一昨年のゴールデンウィークで、その時にほっとい亭をたまたま見つけ、僕はとろろが特に好きなわけでもないのだが、その時はまるで花の蜜に誘われるミツバチのように、なにか店全体から漂う独特の心地よい気配に吸い寄せられて入っていった。その時の石巻山とほっとい亭での出来事、またほっとい亭にまつわるちょっと不思議な話は、これまた僕が神社めぐりをはじめた理由にも絡んでくるのだが、超長くなるのでそれはいずれまとめて書いていこうと思う。

ほっとい亭はまるで石巻山と一体化したかのように、なんの違和感も無く自然と調和している。東三河に行くと毎度感じるのは、空気感がまるで水の中のようだということ。他所と比べて湿気が高いわけでもないのでなぜそう感じるのかはわからない。写真から東三河のみずみずしい空気感が伝わるだろうか。ちなみに岐阜は石、奈良は土、長野は水分を多く含んだコケやシダなどの植物のイメージ。他の地方にもそれぞれ特有の「色」や「におい」や「肌触り」を感じる。物理的にではなく僕の個人的な感覚として。

内装もほとんど古民家のものをそのまま使っている。座敷部屋には箪笥などが、かつて誰かが生活していた当時のまま置いてあるので、まるで田舎の誰かの家におじゃましているような気になる。そしてとても懐かしいにおいがして、落ち着く。何時間でもいられる。できるならそのまま布団を敷いて寝たいくらいだ(笑)