西日本駆け足神社めぐり旅(5)~金田熊野神社~

続いて訪れたのは、大山の西にある金田熊野神社。ここもまた車でしか行けないけっこうな山の中にあります。
金田川の支流がこの神社の脇を通っていて、水音が耳に心地よかった。この金田川にはホタルが多く生息していて、毎年5月下旬から6月上旬にかけてホタルの舞が見られるそうです。

境内全体に苔がむしており、雨のためか朝露かわかりませんがしっとりと濡れていました。
水が似合う、とても静かで美しい神社でした。

祭神は熊野権現。

僕がこの神社の存在を知ったのはこちらのブログの情報から。今の所、これがネット上では唯一の情報かな?
もしこの情報が無かったら、今回の旅でここに寄ることは無かったです。こうして共有してもらえるから僕は素晴らしい神社に行き着くことができる。ありがたいですね。ここからさらに山奥に入ったところに奥社があり、御神体であろう磐座もあるそう。きっと奥社も素晴らしい所だろうから、また涼しい季節にちゃんとした登山の服装をしてもう一度来たいですね。
この旅での「行きたい場所リスト」三番目に金田熊野神社奥社が加わりました。

ここのように、人があまり来ないどころか存在もほとんど知られていない神社のほうが、僕にとっては居心地が良い場合が多いです。三重県の熊野の花窟神社のように、人が多くても居心地が良いと感じる例外もありますけどね。
つまり単純に物理的に人がいないから居心地が良いわけではないのです。

賣沼神社も僕が参拝中には誰も来なかったけど、あちらは逆に(僕にとっては)居心地が良いとは言えませんでした。賣沼神社は恋愛成就スポットとして全国的に知られている神社です。願い事は、ある意味で人の欲の顕現であり、賣沼神社もその色に染まっている。金田熊野神社は湧き出たばかりの水のように透き通っている。強いて言葉にするならそのような違いを感じました。

西日本駆け足神社めぐり旅(4)

4月29日。4:45起床。
カーテンをあけると空は暗い雲が覆っていて、雨は降っていなかったもののいつ土砂降りになってもおかしくなさそうな天候でした。空想にふけりながらゆっくり準備をし、6:30に宿を出発。前日はあまりグッとくる神社に出会えなかったのと山道でいくつか廃墟を見たせいか、なんとなく陰鬱な気分が続いていて、さらに天気予報もこの後数日間ずっと雨の予報だったのでテンションもダダ下がり気味。雨の神社もそれはそれで好きなんですが連休で毎日雨というのはさすがにね…。

宿を発ってからの道中もあまりグッとこない風景が続きます。
「鳥取県には僕にとって『また来たい』と思えるところはないのかもな」と思いながら、国道313号から482号へと出雲の方向へ向かって黙々と進む。

2時間ほど走った時です。
周囲の山々とはまったく雰囲気が違う山が眼前が現れました。白い雲をまとったそれは、調べるまでもなく神の住む山、聖山として名のある山にちがいないと瞬間的に肌で感じ、路肩に車を留めて急いで写真を一枚。雲でその全容が目には見えなかった分なおさら神秘的に感じられたのでしょう。
これも写真からはその神々しさはまったく伝わらないと思いますが一応載せておきます。それにしても下手すぎる写真(笑)

他の車の邪魔にならないところまで移動するとその山は再び見えなくなりました。スマホで方角と位置から山の名前を調べると「大山」だということがわかりました。恥ずかしながら僕はこの時初めて大山という山の存在を知りました。大山の緯度は富士山とまったく同じ、北緯35度22分なんですね。
奇しくも昨年がちょうど大山の開山1300年にあたるそうで、その祭りの公式サイトが作られていました。北緯35度22分の話もサイト内のコラムに載っていました。
[第5回]東の富士山、西の大山を結ぶ 北緯35度22分のレイライン「御来光の道」

思わずそのまま大山に登りたい衝動にかられましたが、天候も悪いし登山道具も持ってきていないのでさすがに無理でした。
この大山も「行きたい場所リスト」に加えておきました。この時、ここはすでに島根県だと勘違いしていましたが、まだ鳥取県だったんですね。そう勘違いしたのは、大山の西側と東側で空気感や雰囲気がまったく違っていたからだと思います。旧国名で言うなら因幡国と伯耆国の違いでしょうか。誤解を恐れず極端に言えば「神不在の国」と「神の住む国」と言っても良いほどの違いがあると僕には感じられました。

後から調べたところwikipediaにも次のように書かれていたので、僕のその勘違いは単なる勘違いではないように思います。

wikipedia – 伯耆国
同じ鳥取県に含まれる因幡国よりも島根県に含まれる出雲国と、古代遺跡の類似性、方言などの文化的共通点が多いため、雲伯という地域区分がある。
また、中国地方最高峰の大山を境にして、東伯(県中部)と西伯(県西部)に分かれ、方言や文化などに違いが見られる。

なぜか筆(指)の進みが悪くて今回も短い記事ですが続きはまた次回。