Posts in Category: 旅日記

西日本駆け足神社めぐり旅(4)

4月29日。4:45起床。
カーテンをあけると空は暗い雲が覆っていて、雨は降っていなかったもののいつ土砂降りになってもおかしくなさそうな天候でした。空想にふけりながらゆっくり準備をし、6:30に宿を出発。前日はあまりグッとくる神社に出会えなかったのと山道でいくつか廃墟を見たせいか、なんとなく陰鬱な気分が続いていて、さらに天気予報もこの後数日間ずっと雨の予報だったのでテンションもダダ下がり気味。雨の神社もそれはそれで好きなんですが連休で毎日雨というのはさすがにね…。

宿を発ってからの道中もあまりグッとこない風景が続きます。
「鳥取県には僕にとって『また来たい』と思えるところはないのかもな」と思いながら、国道313号から482号へと出雲の方向へ向かって黙々と進む。

2時間ほど走った時です。
周囲の山々とはまったく雰囲気が違う山が眼前が現れました。白い雲をまとったそれは、調べるまでもなく神の住む山、聖山として名のある山にちがいないと瞬間的に肌で感じ、路肩に車を留めて急いで写真を一枚。雲でその全容が目には見えなかった分なおさら神秘的に感じられたのでしょう。
これも写真からはその神々しさはまったく伝わらないと思いますが一応載せておきます。それにしても下手すぎる写真(笑)

他の車の邪魔にならないところまで移動するとその山は再び見えなくなりました。スマホで方角と位置から山の名前を調べると「大山」だということがわかりました。恥ずかしながら僕はこの時初めて大山という山の存在を知りました。大山の緯度は富士山とまったく同じ、北緯35度22分なんですね。
奇しくも昨年がちょうど大山の開山1300年にあたるそうで、その祭りの公式サイトが作られていました。北緯35度22分の話もサイト内のコラムに載っていました。
[第5回]東の富士山、西の大山を結ぶ 北緯35度22分のレイライン「御来光の道」

思わずそのまま大山に登りたい衝動にかられましたが、天候も悪いし登山道具も持ってきていないのでさすがに無理でした。
この大山も「行きたい場所リスト」に加えておきました。この時、ここはすでに島根県だと勘違いしていましたが、まだ鳥取県だったんですね。そう勘違いしたのは、大山の西側と東側で空気感や雰囲気がまったく違っていたからだと思います。旧国名で言うなら因幡国と伯耆国の違いでしょうか。誤解を恐れず極端に言えば「神不在の国」と「神の住む国」と言っても良いほどの違いがあると僕には感じられました。

後から調べたところwikipediaにも次のように書かれていたので、僕のその勘違いは単なる勘違いではないように思います。

wikipedia – 伯耆国
同じ鳥取県に含まれる因幡国よりも島根県に含まれる出雲国と、古代遺跡の類似性、方言などの文化的共通点が多いため、雲伯という地域区分がある。
また、中国地方最高峰の大山を境にして、東伯(県中部)と西伯(県西部)に分かれ、方言や文化などに違いが見られる。

なぜか筆(指)の進みが悪くて今回も短い記事ですが続きはまた次回。

西日本駆け足神社めぐり旅(3)

酒賀神社からなにもない山道を西へ30kmほど走り、次の目的地「賣沼(めぬま)神社」に到着。主祭神は八上姫(やかみひめ)です。八上姫と大国主命が結ばれる八上姫神話にちなみ、この賣沼神社は恋愛成就のスポットとして人気なんだそうです。神社側もそれに乗っかって、アニメ風の絵とともに「恋愛成就スポット」を宣伝するポスターが張ってありました。

しかし…僕にはこの神社もどうも良い印象を持てませんでした。境内全体から感じる雰囲気もそうなのですが、本殿の左右にあった稲荷らしき小さな社がまったく手入れされていなくてほとんど朽ちかけており、きつねの置物は首が取れた状態で無造作に置かれているありさま。それに挟まれた八上姫がここに居続けるとどうして思えるでしょうか?
そんなこんなでここも「神不在」と感じました。
ポスターを作って観光客を集める前に最低限、聖域としての体裁は保ってほしいですよね。それとも小さな稲荷社を作り直すお金もないくらい困窮しているのでしょうか。それなら祈祷の上で撤去してほしいです。あのままでは参拝に訪れた人も恋愛成就とは真逆の悪い印象を受けて二度と来なくなるのでは?と思います。

実際、人気だというわりに、GWという事を考えるともっと人がいても良さそうなのに、僕以外に参拝客は誰もいませんでした。

川をはさんで隣には八上姫が眠ると言われている古墳があります。上の写真左の小山がそれです。八上姫が実在したかどうかはともかくとして、かなり巨大な古墳で、相当に地位の高い人物が埋葬された古墳であることは間違いないようです。

ここの東にある「霊石山」という山もちょっと気にはなっていたのですが、気力が果てて行かず終いでした。酒賀神社と賣沼神社で受けた印象からして、霊石山も期待薄かな…という気はしてきました。霊石山はいずれ寄る機会があったらついでに寄ってもいいかな、ぐらいの気持ちですね今は。

この日4月28日の神社めぐりはここで終わり。あとは休むだけです。ちょっとでも距離を稼ぎたかったので再び山を超えて日本海側に移動し、ビジネスホテルに泊まることにしました。今回の旅でわかったのですがGWでもビジネスホテルはけっこう空きがあるみたいですね。
北西へ山道をしばらく走っていると、「この先○○方面通行止め」の表示を発見。カーナビにもグーグルマップにもこの通行止めの情報は無かったです。

土地勘がない僕は進んだら良いのか引き返したら良いのか判断に迷いました。地図で見る限りでは道の先は枝分かれしていて、その一方の道が〇〇に通じていました。もう片方の道は別の場所へ通じていて少し遠回りにはなるが海沿いの渋滞よりはましだろうと検討をつけてそちらに進んでみることに。30分ほどそのまま走ると、なんとその分岐先も通行止めになっていました。結局どう走ってもだめだったんじゃないか笑
ややこしい書き方せず「この先行き止まり」と書いておいたらそこから進まなかったのに(# ゚Д゚)プンスコと心の中で愚痴りながら、結局真北に海まで降りて走ることになり、見事に渋滞にハマりました。慣れない山道はこれがあるから怖いですね。

泊まったのは「梨浜町はわい温泉」という変わった住所にあるビジネスホテル。東郷池の西側にあります。池といっても周囲12kmもあるのでほぼ海ですね。この東郷池の中心付近の底から温泉が湧いているそうです。あちこちにヤシの木が植えられていたりしてたしかに町の雰囲気はハワイっぽい。ホテルは建物はそれなりに古そうでしたが部屋はとてもキレイでした。僕の好きな和室です。大浴場や露天風呂はないものの、各部屋のユニットバスの蛇口から出るのは天然温泉です。「パイプに残った温泉が冷えてぬるい時があるのでその時はしばらく出しっぱなしにしておくと熱くなります」とのこと。今回は最初から適温でした。
素泊まりで4,500円。GW料金でこれならかなり良心的ですね。屋根と清潔なお風呂さえあれば満足な僕にはこれでも贅沢なくらいです。