竜を追う白山系神社めぐり(2)

PA110310

次に訪れたのは勝山市の平泉寺白山神社。寺とついてはいるがここは神社である。泰澄大師が開き、戦国時代には巨大な宗教都市だったという。その頃の石畳や石垣は埋もれてしまっていて、現在発掘されているのはまだその中のほんの1%程度と言われている。それでも熱田神宮に匹敵しそうな広さだったけど。戦国時代には一体どれほどの規模だったのか。

苔むした石畳は歴史を感じさせて見た目にもとても美しかったが、それよりなにより僕がこの神社でもっとも惹かれたのは、長い参道の途中、左手にあった池だった。

PA110287

本殿よりも先に、その池に吸い寄せられるように近くにいくと、ここでも白山中居神社に似た異世界的な空気を感じて、心地よくて現実を忘れて20分ほどはずっとこの池の前にいたかな。本殿がどれだけ立派だろうが、この池の存在感に比べればかすんでしまうように思えた。

PA110300

池の前の案内板によると、養老元年(717年)大澄大師が白山登拝の途中で林泉、つまりこの池を発見した。池の中の影向石に白山の大神が出現して「神明遊止の地なり」とのお告げがあったため、社を建て白山の神を祀ったもの、ということだった。やはりこの池こそが平泉寺白山神社の大元だと思って間違いなさそうだ。現在この池は「御手洗池」と呼ばれている。

この池の「参拝」を終えて、次に本殿に向かったが、本殿の印象はまるで薄い。写真にも撮ってきていない。上記のとおり、僕のなかでは御手洗池こそが平泉寺最高の神域にして「本殿」であり、そこで参拝はすでに終わっていたようなものなのだ。本殿は「せっかく来たからついでに寄っておくか」ぐらいの心持ちだった。

平泉寺の入り口のすぐ前にある蕎麦屋で昼食にてんぷら蕎麦を食べた。
次は同じ勝山市の福井県立恐竜博物館へ。

P1010096

本当はこの恐竜博物館が一日目の目的地の中では一番の楽しみだったのだけど、白山中居神社と御手洗池があまりにも僕にとって衝撃的だったので、恐竜博物館はまるで子供だましのように感じてしまった。
いや、すごくいいところだよ。そのはず。ここは恐竜博物館として文句なしの日本一であり、世界三大恐竜博物館にも数えられるほどなんだから。恐竜好きの僕が楽しめないはずはないんだ。もしかしたらふたつの白山神社を尋ねたことで僕の心はこの時まだ半分異世界に行ったままで、だから「こちら側」である恐竜博物館をイマイチに感じたのかもしれない・・・とか思ったりする。恐竜博物館を出た後は急に疲れを感じて駐車場でしばらく眠り込んでた。


これで一日目の目的地は一通りまわった。続いて石川県白山市に移動。さすが白山信仰のお膝元だけあって、小さな白山神社がいたるところにある。手取川沿いの予約していた宿へ行く。建物はかなり古い民宿。チェックインしてすぐ温泉に入った。「絹肌の湯」とも言うらしい、つるつるすべすべ系の天然温泉。その時間に来ている宿泊客はまだ僕一人だけだったので貸切状態。温水の蛇口をひねっても冷たい水しか出てこなかったりするけど、そんなことも笑ってすませられるくらい良かった。それから夕食のイワナの刺身は甘みがあって絶品だった~。僕がここ1年で食べたものの中では一番おいしかった。

二日目に続く。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。