古代出雲王朝の末裔が伝える歴史

西日本駆け足神社めぐり旅(8)~神魂神社~で、「謎の出雲帝国」という本と、そこに書かれた出雲王朝の末裔である富家の伝承を紹介しました。ただ先述のように、この本は読んでいてかなり違和感がありました。富氏の口伝のくだりだけは真に迫るものを感じたのですが、本のページの大部分を占める、著者の吉田氏の考察の部分に関しては腑に落ちませんでした。それはなんというか、理屈でなく僕の直感から生じる違和感なのですが。その違和感を払拭するべく、僕はまず「富氏本人はこの本に書かれた内容を認めているのだろうか?」という点から調べました。

その過程で、富當雄氏の息子で歴史研究家でもある斎木雲州という方がいることを知りました。斎木氏が語るところによれば、當雄氏はやはり「謎の出雲帝国」の内容に不満を持っていたそうです。そして斎木氏が「謎の出雲帝国」の誤りを正すべく2007年に出版した本があります。出雲と大和のあけぼのという本です。


出雲と大和のあけぼの―丹後風土記の世界

ですがすでに絶版となっていて、中古本は10万円近いプレミア価格。とても手が出ません。この本が置いてある図書館は探せば無いわけでもないですが、かなり遠い図書館なので借りることができません。僕はちゃんと手元においてゆっくり時間を気にせず読みたかったので、なんとかならないかさらに調べました。するとこの「出雲と大和のあけぼの」の内容をそのまままるごと再掲し、さらにあらたなページも追加されている本が昨年出版されていることがわかりました。出雲王国とヤマト政権 という本です。


出雲王国とヤマト政権―伝承の日本史

すぐさまこの本を取り寄せて購入しました。出版社が小さなところなので、この本もいつ絶版になってもおかしくありません。

淡々とした文体で、僕らが教わる歴史とはまったく違う驚愕の歴史が書かれているので不思議な感じがします。本の前半が斎木雲州氏による「出雲と大和のあけぼの」で、後半が富士林雅樹氏による追加のページですね。やはり読んでいて面白いと言うか「真に迫る感じ」があるのは前半の斎木雲州氏が書いた部分です。

たとえば「ユダヤ人の末裔が日本に来ていた」というオカルト界隈でよく聞く話も当たり前の出来事のように書かれています。と言うよりはむしろ、オカルト界隈で何十年も前から囁かれているその話の出どころこそ、この富家の伝承だったと考えるべきなのかもしれません。各地に土地の名前や神社の名前、文化としてその痕跡が残されている実例を数々挙げており、なかなかの説得力があります。いや、僕もこれまでブログに憶測でユダヤの話を書いてきていますが、出雲直系の子孫とされる斎木氏が本の中でそう断言されているのを目の当たりにすると、なにか感慨深いものがあります。

斎木氏が出版した本はこの他にもいくつかあるので全部読んで自分の中で消化した上で、このブログの情報も随時アップデートして行きたいと思います。


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