竜を追う白山系神社めぐり(1)

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連休で福井県と石川県に行ってきた。今回の旅行では行く先々に「竜」に関係するものがあったからこのタイトル。別に意図して竜にまつわるものを追ったわけではなくて、たまたまなんだけど。いつものように一人旅恒例の早朝4時出発。156号線をずーっと北上。いきなりカーナビが壊れて焦る。以前ノートPCが壊れた時もだけど、ちょうど保証期間が切れた頃に壊れるのは狙ってるのか?急遽、スマホのグーグルマップをナビ代わりにした。グーグルマップナビはけっこうとんでもない山道を指示することがあるから怖いんだよなぁw

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最初の目的地は岐阜県郡上市の白山中居神社。白山を正面に拝する山中にこの神社はある。それ以上の詳しいことは知らないで来たので驚いた。何に驚いたってその雰囲気に。どう言えばいいのか、まるで異世界に迷い込んだような不思議な感じがした。伊勢神宮や熱田神宮とも違う、別格とも言えるただならぬ雰囲気。これほどの神社があまり有名ではないのはなぜだろう。山奥すぎるからか?

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磐境(いわさか)。右手の突き当たりまで行くと、そこから山の上に通じる道があった。今回はそれ以上進まなかったけど、気になるので一度は登ってみたい。特に禁止と書かれていなかったから登っていいと思う。今の季節はクマがよく出るのでそれだけは気をつけないとね。白山中居神社を出て駐車場の左には車道がさらに山奥まで延びている。そこを進むと国の特別天然記念物の大杉があるのでそれを見に行く事にした。車道とは言ってもそこは狭く険しい山道なので、雨の日の前後には来ないほうが賢明。

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車で行ける最奥地の広場に車を停め、そこから徒歩で石段を420段登るとやっと見えてくる、これがその特別天然記念物、石徹白(いとしろ)の大杉。すっごく太い。人物など比較対象になるものが写ってないから写真からはわかりづらいかもしれないけど、とにかく太い。その太さとは不釣合いな高さ。落雷か強風などで折れたらしい。

今回の旅の主目的は石川県で人に会うことで、それは8月にはすでに決めていたことだった。その時はまだこの大杉や白山中居神社の事は存在すら知らなかった。2週間ほど前、ネットを徘徊していてたまたまたどり着いたブログ記事「千と千尋の神隠しの謎⑦~鳥居のある杉の巨木のモデルを探せ!~」を読んではじめてこの大杉と神社の存在を知った。しかも場所は、うちから石川県に行く通り道である九頭竜湖の北の山中。このタイミングとロケーションはもう「ここに行け」と明示されているとしか考えられないわけで…。いや、もちろんここを知ったからと言って、行かなければいけない理由があるわけではない。でも「寄る必要がある」と直感的に強く感じた。最近こういうことが頻繁に起きる。いったい何が僕を導いているのか、それは未だにわからないのだけど。

それはそうと、このブログ記事の考察は面白い。千と千尋の神隠しという映画の重要なキーワードは「境界」だと思う。白山中居神社は山中を流れる宮川という川に隔てられて、橋を渡った瞬間からまさしく異世界だと感じた。映画で千尋が帰れなくなったのは、来た道が川のように水であふれたからだったよね。だから映画の杉の巨木のモデルがこの石徹白の大杉だという考察も納得。それを自力で調べたんだとしたらこのブログを書いた人もすごい。もちろん宮崎駿監督もすごい。監督も「千と千尋の神隠し」を作るにあたっては文字通りなにか神がかり的なインスピレーションが働いたんじゃないかとも思えてくる。そういえば、あの映画にも白竜が出てくるね。
あ、ちなみに「水の流れが境界線」という話は、今回の旅で会ってきた石川県の人の話の受け売りです(ぉぃ
後で書くけどこの人もすごいんだよ。

この石徹白の大杉のところからさらに登山道が続いている。そこを進むと白山の尾根へと到る。しかしここから白山山頂へは片道30kmほども距離がある。こんなところから行く人が実際にいると言うのだから、登山家はすごい。何回すごいって言うんだ。テントに何泊になるんだろう。楽しそうだけど、体力的に僕には到底真似できそうにないw

ここから一旦山のふもとまで降り、そこからまた山道を走って九頭竜湖の西端へ出る。九頭竜湖は紅葉の名所だけど、暖かいからまだ紅葉には早すぎるね。「道の駅 九頭竜」でなにかおいしい昼ごはんがないか探したけど、まいたけ弁当しかなかった。ここはまいたけが特産品なんだそうだけど、ごめん、まいたけはあまり好きじゃないんだ…。それ以前にこの道の駅や周辺ひととおり、あまり好きにはなれなかった。バブリーな人間の欲のにおいがぷんぷんして。これは長野県の「白樺リゾート」と似た嫌な感じだ。そそくさと後にして、次の目的地は福井県の勝山。

続く。

巨石探訪 ~ 恵那・笠置山の“ピラミッド” (2)

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白雲寺跡のピラミッド石から林道を北西に向かうと、残る3つのピラミッド石もすぐに見つけることができた。と言うか林道のすぐ脇で独特の気配を漂わせているので、嫌でも気付く。

上の写真は、林道から20mほど離れたところにあるピラミッド石。地元では「ヒミカ石」という名で呼ばれているらしい。理由は、この石にペトログラフで“ヒミカ”と刻まれているからだと言うが、どれがペトログラフなのか見てもはっきりとはわからなかった。何か刻んであるようにも見えるし、ただの傷のようにも見える…。いつ、誰が「ヒミカ」と呼びだしたのか、謎だ。だからと言ってこれがただの石だという感じもしない。

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こちらはそのヒミカ石から、林道を隔てて10mくらい行ったところにある石。名前は不明。ヒミカ石よりも一回り小さく、大人の背丈より少し大きいくらい。近くに行くとかすかに地下で水がちょろちょろと流れる音が聞こえる。

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どの石も、ピラミッドのように見えるのは特定の方向から見た時だけで、たとえばヒミカ石は裏に回るとこの右の写真のようにいびつな形になっている。四角錐でも三角錐でもない。この事から、これらの石を「ピラミッド」と呼ぶ事を否定する人がいても無理もない。僕もこれらの石をピラミッドと呼ぶのは違和感があったので、今後は「三角石」とでも呼ぶかな。

どの石も、人為的に表と言うか「顔」となる面が作られているような気がした。その面から見た時だけ、きれいな四角錐か三角錐のように見えるのだ。なぜそのような形状になっているのかはわからないが。ひょっとしたら顔となる面の方角にも何か意味があったりするのかな。今回はその正確な方角は確認してこなかったので、またもし次回行く事があったら確認してこようと思う。ただ白雲寺跡の石も、ヒミカ石も、あとの2つの三角石もすべて林道から「顔」が見える向きになっていることは確かだった。石の見栄えのためだけにわざわざ林道をそのように作ったのか、それとも道が先で石が後から作られたのか。それすらもわからない。

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で、これが残る最後の一つ。これは地元で「みずくぼ岩」と呼ばれている。僕はこの名前には聞き覚えがあった。昭和35年、静岡県の旧・水窪(みさくぼ)町で、現代人には解読できない文字のようなものが多数刻まれた石が出土したという話だ。その石もまた「水窪石」と呼ばれている。
水窪石の画像(Google画像検索)

昭和35年8月、奥領家の田中博氏の自宅近くの坂道(門前という地名)で発見されました。
坂道の敷石の中に埋まっていた卵型の石を掘り起こしたところ、文字とも絵とも判明しかねるものが刻み込まれていました。国学院大学・玉川大学等の学者が研究を進めていてくれるとのことですが、早期に学問的な結論が望まれる“ふしぎな・不思議な”石です。この川石は水窪の地で産出される石で、長さ34センチ、巾12~20センチ、厚さ7センチ、重さ7.4キロの砂岩、表面は滑らかな表面で、丸や四角や矢印などを組合せたような記号が刻まれています。
http://yama-machi.beblog.jp/misakuboi/cat6470433/

現在この水窪石は、水窪民俗資料館に置かれている。

帰宅後、「4つのピラミッド石と笠置神社と山頂が一直線上に並ぶ」という噂を確認するため、GPSで記録した場所を地図上にマークしてみた。(画像クリックで拡大)GPSの誤差は最大でも10m以内におさまっているはずなので、かなり正確な場所であるはず。ちなみにNo.1とあるのが白雲寺跡の石だ。
笠置山
うーん。一直線と言うのは多少無理があるが、幅200m程度の“帯”を想像すれば、なんとなくラインが見えてくる気もする。ここで直感が働いて、この“帯”を南東方向へ静岡までずーっと伸ばしていった。すると水窪石のある水窪町へとぴったり行き当たった。

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水窪町章は六角形の亀甲文様。僕にとってはこれは重要な意味がある。
次の旅の目的地候補は「阿智」と「水窪」かな。

おまけ写真

笠置山山頂から少し歩いた岩場で見られる、天然記念物のヒカリゴケ。自ら発光しているわけではなく、環境光をヒカリゴケの特殊な細胞が反射してこのようにきれいなエメラルドグリーンの光を放っているように見える。ほら穴のような奥まった場所の、さらに岩の下の暗がりに生息している。撮影しようとして自分の体で外光を遮ってしまうとヒカリゴケの光も見えなくなってしまうのでなかなか大変だった。誰もいない早朝で時間はたっぷりあって良かったよ。まあ昼間でもこの山を訪れる人はそう多くはないんだけど。

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