荒ぶる神とこれからの世界~白山神社の神紋が示す意味

津島神社津島神社

前記事:荒ぶる神とこれからの世界~津島神社と素戔嗚尊

昨日の早朝、仕事の前に津島神社に初参拝してきた。着いた時、あたりはまだ真っ暗だというのに何人もの参拝客とすれ違った。慣れた様子だったので、旅の途中に参拝しにきた人ではなく、日課としてよく参拝している地元民だろうな。かなり地元民に親しまれている神社なんだなと思った(お前も地元だろ)
写真を撮っていると「こんなに暗いのに撮れるの?」とおじさんが声をかけてきた。最近のカメラと現像ソフトはすごいんですよ。僕はもっぱらテクノロジー頼りで腕がまだそれに見合ってないけどね(;´Д`)

津島神社

僕が気になったのは、本殿よりも「居森社」という名がついた摂社だ。案内には「蘇民将来の裔孫と云う老女が、霊鳩の詫によって森の中に居え奉った」とある。この居森社は西、京都八坂神社の方角を向いていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/蘇民将来

津島神社の神紋

津島神社をはじめ、近畿より東のスサノオ系神社、つまり八坂神社の系統の神社に多く見られる神紋は「五瓜に唐花(ごかにからはな)」。マクワウリの断面を図案化したものだとされる。この図案の意味については現存する資料もなく、はっきりと説明できる学者もいない。当然ネットで調べても出てこない。だからこれは僕個人の解釈なのだが、この神紋は五角形をしている。五角形は「火」の意味がある。漢字の火という文字を図形として良く見ると五角形をしている。火は縦に伸びていく属性。つまり支配とヒエラルキーの象徴。
織田信長も家紋としてこの紋を使用しており、「織田木瓜」とも呼ばれている。

出雲系神社の神紋

出雲系の神社に多く見られる亀甲紋。中に入る紋様は神社によって違うが外が亀甲紋である点は出雲系神社に共通している。水という漢字が六角形をしていることからわかるように、亀甲紋は水を司る紋様である。水は火の対極、水平に伸びる属性。
その出雲もスサノオと深い繋がりがある。出雲大社の主祭神、大国主命は古事記や日本書紀の中でスサノオの息子、または孫とされ、その出雲大社でスサノオは水の神とされている。
「歴史上の事実は勝者によって作られる」という点からすれば、時系列から言ってスサノオはもともと水の神であり亀甲紋が用いられていたのが、歴史上のある時点から(おそらく渡来系の人々によって)なんらかの理由で「五」の神紋に変えられたのかなと。

このことは、津島神社の居森社にもあったように、主に京都のスサノオ系神社に多く見られる魔を封じる蘇民将来の風習や、陰陽道の安部清明で有名な「清明紋」とも繋がりがあるはずだ。どちらも五芒星をシンボルとしている。つまり全国のスサノオ系神社には水と火の二つの系統が混在していることになる。

伊勢神宮の神紋の謎

伊勢神宮の主祭神、アマテラスはスサノオの姉にあたる。
現在の伊勢神宮の神紋は、皇室の紋章でもある十六菊。だが十六菊が使われだしたのは明治以後で、それ以前には古来から神紋はなかったとされている。それはおかしな話だ。日本でもっとも社格が高い神社とされる伊勢神宮に神紋がないということがあるだろうか。なかったのではなく隠されていると考える方が自然だ。何が隠されているのか。
この点は僕が調べたわけではなくてネットで拾った情報なのだが、僕の解釈と親和性が高いので紹介する。伊勢神宮の南方に伊雑宮(いざわのみや)という神社が存在する。この伊雑宮こそが本来の伊勢神宮という説があり、その神紋は六芒星。いざわのみやという名前は、旧約聖書のイザヤ書から来ているという人もいる。仮に「伊雑宮が本来の伊勢神宮」だとすれば、伊勢神宮ももともとは出雲系と同じく水の神紋(六)と関係が深かったということになる。

白山神社の神紋が示す意味

白山信仰の総本宮、白山比咩神社の神紋「三子持亀甲瓜花(みつこもちきっこううりのはな)」。中心に瓜花(うりのはな)。それを三つの亀甲紋が囲っている。つまりこの神紋が示す意味は、火(五)と水(六)の融和なのだと思う。
現在の白山比咩神社の主祭神は菊理媛尊(ククリヒメノミコト)。菊理媛尊はその名のとおり、物事の縁結び(くくる)を司る神。火(五)と水(六)をくくる、というわけだ。


僕は地図を眺めていてたびたびそこに「神の意思」を感じることがある。今回も地図を眺めていて、白山、白山中居神社、津島神社、信長生誕の地、伊勢神宮が一直線上に並ぶことがわかった。線に乗るのが白山比咩神社ではなく白山中居神社というところが面白い。
僕が先日の旅で「白山中居神社がもっとも格が高い」と感じた事ももしかしたら関係しているかもしれない。表向きに総本宮とされている白山比咩神社にもっとも人が多く訪れる事は当然。白山中居神社はそれ以上の聖地であって、人が押し寄せていいような場ではないからこその仕組みだとすれば、理にかなっている。この形は、伊勢神宮と伊雑宮の関係にも同じ事が言える。


2 Comments

  1. 返信
    天音 2014.11.18

    初めまして、何度かブログを拝見させていただき、コメントさせていただきます。伊勢と白山の関係について興味深い考察をされていますね。国之常立神については、私の地元である富山にヒントがあると思っております。3大霊峰のうち、女性性の白山に対する男性性の立山という位置づけと、京都に対する鬼門方向であること、「艮の金神」の正体=国之常立神という説、皇祖皇太神宮の存在など、富山には隠された秘密が沢山あります。もし機会があれば富山にいらして思索を進められると幸いです。

    • 返信
      yuu 2014.11.20

      >女性性の白山に対する男性性の立山という位置づけ

      そういう見方があるんですね、なるほど。
      路面が凍結するこれからの季節は厳しそうですが来年行けたらぜひ行きたいです。

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