大和三柱鳥居探索(4月2日)

4月2日。前回記事で紹介した、岐阜の山奥にあるという「大和三柱鳥居」の二度目の探索に行ってきた。
鳥居自体の場所はグーグルアースの衛星写真から特定できている。探さなければいけないのはそこに行くまでのルートである。

ルート案をいくつか考えてみた。衛星写真を観察した感じでは、北側の谷を遡上するルートがもっとも楽に鳥居まで行ける可能性が高そうだ。ただ、まだ4月になったばかりなので、北側には雪がかなり残っている可能性があり、実際に行けるかどうかは現地の様子を見てみないとわからない。北の谷ルートが無理だった場合の第二候補は、東の林道から東西方向の稜線沿いに登っていくルート。こちらはこちらで地形図を見ると勾配がかなり急な箇所があって、どんな具合かはやはり実際に見てみないとなんとも言えない。

今回は実際の探索と言うよりも雪の具合の偵察だね。

車で朝7時に家を出発し、10時過ぎ頃に現地の山に到着。この山の名前がわかれば説明も楽なんだけど、不明というか、地図には山名が載っていない。実際に名無しの山なのかもしれない。

思ったよりも雪が残っていて、北の谷どころか第二候補地よりもさらに2km手前で雪に行く手を阻まれてしまった。この雪は固く締まっていて、僕の車では車体の底が当たってしまい、先に進めなかった。この付近に車を停め、ここから歩いていくことにした。

進めば進むほど雪も多くなってくる。

第二候補地の手前まで来た。このまま車道をずっと進んでいくと郡上に出る。車でここまで来た人がいるみたいだが、そのわだちもここで途切れている。どこが車道なのかもわからないので、さすがに諦めて引き返したんだろうね。この先は歩いていくのもちょっと難しそうだ。この様子だと鳥居にたどり着くのも難しい気がしたが、家から3時間以上かけてここまで来たのになんの収穫も無く帰るのもしゃくなので、ここから稜線伝いに行ける所まで行ってみる事にした。

稜線に出るまで雪に足を取られてけっこう苦労したが、日の当たる稜線の南側は雪もすっかり溶けていて割りと歩きやすい。標高900mくらいまでは順調に登れた。問題の急勾配のポイントは、斜度だけ見たらとても僕のような素人が登れる斜面ではなかったがこの時は雪の重みで下に向かって倒れた植物(種類は不明)が斜面にたくさん生えていて、倒れているわりに根はしっかりしていたのでそれを手がかりとして登ることができた。

登りきったところで振り向くとこんな感じで完全に崖だ。ここの“天然の鎖場”が春以降も使えるかどうかは不明。倒れたまま育つとは思えないのでこのまま枯れていくかもしれない。そうなるとこのルートはもう登れない。稜線の北側の雪が解けたら迂回して進めるかもしれないが、現時点ではなんとも言えない。

この崖の上から先は日が当たる箇所でも深い雪に埋もれていた。

なにかの足跡を見つけた。その大きさから最初、人間かと思ったが、靴底のパターンが無いし指の跡も見える。大きさからして鹿や猿ではなさそう。熊・・・かなぁ?

雪の深さは40~50cmくらいだろうか。新雪ではないので歩けると油断していると、突然こんな空間があったりしてズボっとはまる。けっこう危ない。

鳥居まで直線距離で1kmくらいのところまで来た。一歩一歩が慎重にならざるを得ないのでかなり時間を食ってしまう。このあたりから「この先に進むのは危険だ」と本能が訴えかけてくる。平地やスキー場などではどんなに深い雪を見ても危険を感じることは無いのに、人間の本能っていうのはよく出来ているものだなぁと妙に感心してしまった。そしてこの時、雪山の魅力というのがちょっとわかった気がした。この本能的な恐怖感は同時に、自分が生きていることを肌で実感させてくれる。そういうところが雪山の魅力なのかなぁと。

このまま進んで鳥居を見たい気持ちもちょっとあったが、単独行ということもあり、安全最優先で今回はここで引き返すことにした。今回の探索でこの山の感覚をある程度わかったし、雪さえ減れば鳥居まで行けるという手ごたえはつかめた。このあたりの山域は、あまり暖かくなりすぎると僕の大嫌いな山ヒルが出るので、そうなると絶対行きたくない(笑)。山ヒルが出る前で、雪も無い時・・・微妙だなぁ。次回はゴールデンウィーク前後にまた来るかな。

下山中、黒くて大きな動物が前方にいるのを見つけて、一瞬熊かと思って緊張した。よく見たら大きな鹿だった。雪の斜面を豪快に駆け上がっていく。野生の鹿のダイナミックな姿が見られて感動した。ちょうどこのとき僕も斜面にいて、両手を自由にするためにカメラをザックに入れていたのでこの絶好のシャッターチャンスを逃してしまった。

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