戌年~犬神(狼)の2018年~今後の神社めぐりと古代の探求

前回:戌年~犬神(狼)の2018年~僕が神社めぐりを始めた理由(4)

「大神神社=三輪山 聖地探訪」の夢想からはじまり、石巻山で見た六芒星を経て、籠目紋、そして籠神社の祭神である饒速日命・瀬織津姫へと行き着いた僕の神社めぐり。饒速日命は大神神社の祭神、大物主大神でした。奇しくもぐるりとまわって大神神社に戻ってきた形です。

前回の隕石の話を「僕の空想」と書きましたが、その後調べてみたら、隕石はあながち無関係ではなかったようです。磐船神社と同じ大阪の交野市に星田妙見宮という神社があります。そしてこの星田妙見宮に、実際に隕石が落ちたという話が伝わっているようなのです。
交野タイムズ – 星田妙見宮には『隕石落下ポイント』がある!~そして、その可能性は非常に高いですねぇと木内さんが指摘してる!~

ここで木内さんの名前が挙げられている事にまたまた不思議な点と線のつながりを感じてしまいます。木内さんとは世界的に有名な天文学者、木内鶴彦さん。僕は木内さんの考え方に共感する部分もあり、著書も持っています。
木内さんの功績の中でもっとも知られているのは、ペルセウス座流星群の母天体、スウィフト・タットル彗星の再発見でしょう。
流星群は地球に接近する彗星から剥がれ落ちたカケラが地球の大気摩擦で燃える際に発光する現象。
そしてまれに大きめのカケラが燃え尽きずに隕石となって落下してきます。その一つが星田妙見宮に落ちた隕石として伝わっているんですね。神話で、饒速日命は素盞嗚命(スサノオ)の息子。という事は、星田妙見宮の隕石がスウィフト・タットル彗星のカケラ、すなわち子供であるならば、スウィフト・タットル彗星がスサノオという事にもなります。

リンク先には、西暦816年の降星で「山の大半が吹き飛ばされた」とあるので相当な衝撃だったんでしょうね。
土砂崩れや火山噴火によるただの山塊崩壊とは性質がまったく違います。隕石はものすごいスピードで落下してくるので、膨大な運動エネルギーが加わりますからね。衝突の際に運動エネルギーが瞬時に熱エネルギーに変換され、その衝撃波は山を破壊するだけでなく、周辺地域一帯に壊滅的な影響を及ぼしたでしょうね。

余談ですが、この話は映画「君の名は」とリンクしている事に気が付きます。あの映画に出てくるティアマト彗星は1200年周期で地球に最接近するという設定。映画の舞台設定は2016年です。2016年から1200年を引くと816年となり、現実と重なります。新海誠監督は星田妙見宮に伝わる伝承を知っていて、映画の彗星を周期1200年と設定したのでしょうか?
新海監督は木内鶴彦さんと同じ、長野県南佐久郡小海町の出身。新海監督が小海町の有名人であった木内さんの著書や講演などから星田妙見宮の隕石の伝承を知り、それをモデルとして「君の名は」の設定を思いついた可能性は有り得そうですね。
※現実のスフィフト・タットル彗星は133年周期。

前にも書いたと思いますが、僕は京都方面に行くと、決まって悲しいような切ないようななんとも表現し難い感情が心の奥底に湧いてくる感覚があります。自分でもその理由はわからなかったんですが……いま、隕石という発想をしてみてなにか、その感情の根源が少し明らかになったような気がします。それはただの気の所為かもしれないし、そうでもないかもしれない。

星田妙見宮に伝わる隕石が落ちたのは西暦816年(ただし木内さんの計算によると西暦535年前後になるそうです)。隕石信仰があったであろう時代は僕の推測では少なくとも1800年から2000年以上前なので、年代が合わない点だけ見れば無関係に思えます。ただ、合わないのはあくまで常識で考えれば、です。磐船神社と星田妙見宮がともに同じ交野市にあるという事実からはやはりなにか関係があるように思います。

たとえば……また空想に走りますが、饒速日命を信仰した古代人は、今の交野の地に巨大隕石が落ちることが予めわかっていた……とかね。なにしろ僕の神社めぐりでちょいちょい常識では考えられない事が実際に僕の身に起きているわけで、それを思えば、今後の神社めぐりと古代の探求においても、常識的なものの考え方をしていては隠された答えにはたどり着けないのかな、とも思います。

僕の神社めぐりに関連するものがだいたい定まってきました。六芒星と五芒星。奈良の岩尾神社の磐座に象徴される十文字。狼信仰と天狼星(シリウス)。饒速日命と瀬織津姫の夫婦神、イザナギとイザナミのこちらも夫婦神。そして国之常立神に縄文時代……。

戌年~犬神(狼)の2018年~僕が神社めぐりを始めた理由(4)

前回:戌年~犬神(狼)の2018年~僕が神社めぐりを始めた理由(3)

石巻山登山から神社めぐりにハマりだしたのと同じ頃、まったく無関係のところから僕の神社めぐりに関係してくる出来事がありました。
2014年9月20日、こんな事故のニュースが流れました。

20日午前11時40分ごろ、大阪府交野市私市の「磐(いわ)船(ふね)神社」の境内で、参拝中の女性介護士(42)=大阪市平野区=が岩と岩の間にたまった水の中で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認された。府警交野署は女性が岩と岩の間にかかる丸太橋から転落したとみて詳しい状況を調べる。

 神社は、巨大な岩が重なって洞窟のようになっている中を進む「岩窟巡り」で知られる。女性は1人で岩窟巡りに来ていた。(産経ニュース)
「岩窟巡り」中に転落? 神社で42歳女性が死亡 大阪・交野 – 産経ニュース

このニュースを読んだ当時にSNSに書いた僕の日記をそのままここにコピペします。


亡くなった女性の冥福をお祈りします。
「磐船」というキーワードにも自分でも理由がわからないまま敏感に反応してしまう今日この頃の僕。

神社のサイトを調べてそこの写真を見て、あっと思った。
磐船神社 岩窟拝観

この岩窟、夢で見たことがある。
ここだという確証は無いけどすごくよく似ている。
夢を見たのはかなり前・・・少なくとも5年以上は前だと思う。

印象的な夢だったから内容はよく覚えているんだ。
でもその夢を見たこと自体はこの写真を見るまで忘れていた。

写真を見て今またその夢を思い出した。
夢の中で、かなり年老いた竜か蛇のようなものに会った。
空中を漂っていたから竜なのかな。
その竜は何も言わなかったが、表情は悲しそうでもあり、恨めしそうでもあった。

サイトにはこうある。

『岩窟の出口の手前、真っ暗やみの洞窟の中には岩の間にいくつかの祠がお祀りされています。写真の白龍大神をはじめ、黒龍大神、金龍大神などの竜神様がお祀りされています。』

ここにはたしかに竜神が祀られているようだ。
そしてこうも書かれている。

『最近、岩窟内にながれこむ河川の汚濁、ゴミの増大により、岩窟の環境の破壊が急速に進んでいます。これはなにも当社に限った問題ではなく、地球的規模で問題となっていることですが、身近に直面すると一人一人の心の問題であることがよくわかります。』

僕が夢で見た竜が悲しそうだったのはこのせいなんだろうか。

この神社の祭神は饒速日命(ニギハヤヒノミコト)か。
なんでだろう、さっぱりわからないが僕はここもいずれ行かなきゃいけない気がする。


ここで僕ははじめて「饒速日命」の名を知ることになります。「ここもいずれ行かなきゃいけない」と書いていますが、それから4年後の今もまだ磐船神社には行けていません(;・∀・)
というのも、磐船神社ではこの事故を受けて安全対策として「単独での参拝禁止」というルールが作られたんですよね。なぜだか公式サイトにはそのルールのことが載っていませんが、直接神社にメールで問い合わせたらたしかに単独禁止という返事でした。ぼっちがデフォの僕にとってこのルールはあまりにもハードルが高く、なんやかんやあって未だに行けていないというわけです。と言うか、この記事を書きはじめるまで再び磐船神社のことを忘れていました……笑
今年こそ行けるかな?誰か一緒に行って下さい(真剣)

さて、奇妙にも僕が夢で見た場所が磐船神社であり、その祭神が饒速日命だったと。
そして調べてみると、饒速日命は古代の豪族、物部氏の祖神であり、そして大神神社の祭神「大物主大神」も饒速日命と同一とされているという事がわかって二度びっくり。ここでまた点と線が繋がったわけです。

歴史の闇に埋もれた饒速日命と物部氏を祀る神社は全国的に見てもそれほど多くはありません。僕が調べている中で一つ気がついたことがあります。「船」と「星」という文字を含む神社や地名は饒速日命となにかしら関係があるようなのです。
饒速日命は天磐船に乗って空を駆け巡ったという古事から「船」はまだ比較的わかりやすいです。磐船神社のように今でも割とその信仰の痕跡は残っているようです。「星」は、縄文時代の日月星信仰の名残でしょうか。この星信仰は、どういうわけか表舞台から隠されやすいようです。

僕の家から車の数分の距離に、グーグルマップにも名前が乗らないほど小さな神社が3つあり、うち2つには星の文字がつきます。そしてその祭神がすべて饒速日命でした。

上から皇大明神社、星大明神社、星大明社。そしてこれまでのように地図上で線を引いてみると、この三社は完全に一本の線上にありました。ちなみにこの線を南にずっと伸ばしていくと、寸分違わず伊勢神宮外宮へと行き当たります。

ここからは僕の想像と言うか、空想の域を出ませんが……天磐船、そして饒速日命をはじめとする「速日」とつく神は、数千年前、あるいは一万年以上前の縄文時代において、隕石を星神として信仰した名残ではないでしょうか?
大きな隕石の場合、空気摩擦で剥がれ落ちた破片は直線的に地上に落下する(物理学的に実際そうなるのかは素人なのでわかりません)。もしもそうだとしたら、その破片が落下したそれぞれの位置に縄文人の星信仰の聖地が作られ、更に時代を経て星神社となってからも位置は変わらないので神社が直線状に並ぶことになる……。
あまり知られていませんが、長野県の御池山には隕石によってできた直径900mの巨大クレーターの痕跡が存在します。それほど大きな隕石でなくとも、数百年から千年ほどもあれば埋もれてしまうような小さなクレーターを作る規模の隕石落下なら、1万5000年に及ぶ縄文時代の長い歴史の中で幾度もあったことでしょうね。日本という国は地震や雨による土砂崩れや洪水、火山噴火が多いので、クレーターは極めて残りにくいのです。
光を放ち尾を引いて爆音とともに空を引き裂いた隕石は、その正体がわからない縄文人から見ればまさしく龍です。縄文と龍神信仰もまた深い関係にあります。

隕石が海に落ちれば津波が生じます。隕石と、その後にやってくる津波を縄文人が神として怖れ敬ったとしても不思議はありません。饒速日命は古代において男神・火の神であり、その対となる女神・水の神は瀬織津姫。津という文字に込められた意味はこう考えると自然です。
そして縄文時代からヤマト王権の時代へと移り変わっていく中で、大陸の思想、つまり精神よりも思考優位の思想が次第に日本に浸透していきます。「隕石や津波は凶事でありそれを信仰の対象とするのは野蛮」とされ、星神や龍神は封印されていった。饒速日命も瀬織津姫も信仰の表舞台から消され、特に瀬織津姫はいまは名前を目にすることさえもほとんどなくなった。……こういう推測はいかがでしょうか。

全国の星信仰の神社は存在にも気づかないほど小さいか、掃除もろくに行われないほど忘れ去られつつあります。星とつく神社があったら、ちょっと意識して祭神や由緒を調べてみて下さい。

名古屋市の「星の宮」という地名や、埼玉県所沢市の同じく「星の宮」という地名も確実に関連があると僕は見ています。今は縄文ブームの兆しがあるそうですね。それは思考優位に偏りすぎた人類が、精神優位であった縄文時代に深層心理下で惹かれはじめているからなのかもしれません。